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4
8月18日
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8月18日、雨時々曇りたまに晴れ

どんよりとした雲の切れ間から顔をのぞかせる太陽のように、またはそれに導かれるように彼らは現れた。

夕暮れの迫る井の頭公園の一角で、彼らの舞台は幕を開ける。
開幕を告げるブザーが鳴り、そして彼らは奏でるのだ。
息をのみ舞台に視線を送る観客を見据えて、始まりのメロディーを。


そして物語は不思議な帽子と出会う。
誰もが知っていて、身近なモノ。しかし、それでいてその中身を知ることは難しい。
かぶっている本人ですらその中身を知らずにいることだってあるだろう。
例えば、無くした物が帽子の中から出てくることだってある。(それが大切な鍵だったりしたらちょっとした笑い話にでもなる。)
そしてきっと彼らも帽子の中に見つけてしまったのだ。

そんな物語。


ただし彼らも今日の天気には少々振り回されたようだ。舞台は、中頃から降り出した雨の中続けられた。そんななかで私の記憶に残っているのは、雨の中の舞台とそれを見つめる観客の視線だった。それと観客にさっと傘を差し出す場面は可愛らしくもあった。




もちろん出来ることなら傘はささずに見たい。
そこは次回に期待としておこう。




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